8月も終わり、まだ残暑は続きそうですが最低気温が下がってきて夏の終わりを感じます。
突然ですが夏の生ごみ問題、みなさんはどうしていましたか?
我が家は幼稚園が夏休みの為、食事を三食作ると生ごみも増え、今年もコバエに悩まされました。
生ごみが出たらその都度ビニール袋に入れて捨てているけど、ごく少量の場合はビニールがもったいないのでついつい三角コーナーに放置してしまうことがあります。
ゴミの日まで冷蔵庫で保管するのもひとつの方法ですが、ちょっと抵抗があるし、そもそもゴミに出すのを忘れそう。
生ごみを乾燥させる「生ごみ処理機」は高いし、お金をかけずに出来るもの、なんかないかなぁ……と検索していたら「キエーロ」に辿り着きました。

キエーロとは
黒土の中にいるバクテリアを利用し、生ごみを分解、消滅させる地球にやさしい生ごみ処理機のことです。
キエーロとコンポストの違い
自然の力による生ごみ処理機で最初に思いつくのは「コンポスト」ではないでしょうか。
わたしも最初に「コンポスト」を検索したのですが、土に生ごみを埋める点では同じですが使い勝手が違うようです。
目的別からざっくり言うと、
【堆肥を作りたい人はコンポスト】
【生ごみを処理したいだけならキエーロ】
わたしは頻繁に堆肥を使う機会が無いので「キエーロ」を選びました。
使うものは「容器」と「黒土」のみ。
どんどん生ごみを入れても分解され土の量は変わらない。
ちなみに「コンポスト」は堆肥化を早めるために菌床や発酵促進剤などを使ったり、容量も増えていくので家庭菜園などをしていなかったらやはり「キエーロ」がお勧めです。
我が家のキエーロの作り方
家に余っていた小型の衣装ケースに、黒土を入れる。

雨は防ぎ、風通しは良くしなければいけないので、庭に落ちていた木の板に100均のプラバンをネジで止め、上に乗せる。


虫よけの為にカブトムシ用の不織布を挟んだので見えにくいですが、木の厚みで蓋の間に風の通り道があります。
完成です。
生ごみを入れてみる
さっそく三角コーナーに溜まった生ごみを入れるべく土を掘る。
べちょべちょで重く、泥のようです。

実はホームセンターから黒土を買い、数日間庭に放置していたらその間にゲリラ豪雨が発生し、ビニール越しでもたっぷり雨水を吸い込んでしまいました。
「キエーロ」の説明にはゴミを埋めたら乾いた土をかぶせる、とあります。
残念ながら乾いているところは全く無いので生ごみを埋め、べちょべちょの土を被せ、蓋を取って直射日光をガンガン当てることにしました。
かなり水分を吸っていたようで、8月のハイパワー日光でも数日はべちょべちょのままでした。
それでも臭いはありません。
また数日後、少し表面が乾いたようなのでそろそろ二回目の生ごみを投入しようと掘ってみました。

くっさーーーーーーーー
掘ってみると中はまだ水分が多く、文字通り生ごみが腐ったすっぱい臭いが立ち込めました。
肝心のゴミは消えてはいませんが、頑張って腐っているようです。
ただ、卵の殻はかなり残っていました。
夏場は5日程で分解される、とありますが、我が家のキエーロは水分が多すぎて理想の環境では無いので時間がかかるのは仕方のないことです。
古いゴミを土に戻し、隣に穴を掘り新しいゴミを埋めようとしましたが、容器が小さいのにシャベルが大きいせいでまた古いゴミが出てきてしまいました。

くっさーーーーーーーー
あまりモタモタしていると蚊にも喰われるし、急いでテキトーに土を被せたら卵の殻が粉砕し、どうしても上に出てきてしまいます。
臭いも多少出てしまい、どこからともなくコバエが飛んできたので不織布と蓋を被せ、そのまま数日間様子を見ました。
その後は無事に表面の土は乾き、中はしっとりしていて理想の環境になり、まだ粉々の卵の殻はあるものの臭いも無く快適なキエーロ生活が出来ています。
感想と注意点
結果、わたしはキエーロを作って良かったと思います。
古いゴミをうっかり掘り出してしまった際の臭いはびっくりしますが、ちゃんと埋めれば臭いは出ません。
そしてそれらもいつの間にか土に還っています。
わたしはキエーロを庭に置いていますが、ねずみや猫、G、ウジ虫の発生もありません。
ちゃんとゴミを埋めてからコバエも来てません。
虫よけ不織布を挟んだお陰かもしれないので、虫が心配な方は使用をお勧めします。
先日、台風が来て一晩中雨風が強く浸水を心配していたのですが、自作の頼りない蓋でも雨が入り込むことはありませんでした(不安だったので上から重しはしましたが)。
ただ、翌日表面の広範囲に蜘蛛の巣のように白カビが発生していました(びっくりして写真も無し)。

調べてみると白カビは順調に分解が進んでいる証拠なので良い兆し!
取り除くことはせず、まーぜまーぜします。
順調です!
わたし的に嬉しいのは廃油も埋められること!!
捨てるときいつも大変なんよ……
あとは流すのに躊躇する食べ残しのスープや汁もキエーロに入れます。
注意点としては容器が小さいと古いゴミを掘り起こしてしまうので、大きめの容器を準備した方が管理しやすいと思います。
最後に
べちょべちょの黒土、小さめの容器、卵の殻などテキトーに作ったキエーロでもごみを分解してくれます。
本当に準備も作業も簡単で、生ごみを減らせるのでぜひみなさんもキエーロを作ってみてはいかがでしょうか。
コメント